80210: 2014年1月アーカイブ

  1929年全米で最も古い国際関係学部の一つとして設立され、オルブライト元国務長官の父、ジョセフ・コーベル(Josef Korbel)のリーダーシップの下、現在の国際研究大学院としての形が出来上がった。彼に師事したのがコンドリーザ・ライス現国務長官(元国家安全保障 担当大統領補佐官)だという。現在の校長は日本でも知名度の高いクリストファー・ヒル北朝鮮核問題をめぐる六者会合のアメリカ首席代表や駐イラク大使を歴任。当時北朝鮮の核問題でニュースに度々登場していたためご存知の方も多いと思う)

内容

(1)「東海岸と西海岸の影響が混じり合う場所」(2)「留学機会の最大活用」(3)「アメリカの二面性」(4)「国際関係のプロフェッショナル・スクール」

「東海岸と西海岸の影響が混じり合う場所

ジョセフ・コーベル国際研究大学院というとライス補佐官の名前が必ずと言っていいほど挙がるため、ブッシュ政権のイメージから かネオコン寄りかと勘違いされそうであるが、実は全くそういうことはない。当校はリベラルなスクールであり元々、米国では元々開発・人権などの分野が 有名だ。「なぜこのスクールから?」という疑問を持っている学生は少なくない。ただ彼女が学んだ当時はソ連研究が際立っていたこともあり、彼女自身もソ連 /ロシアの専門家として出世をしていったことから、当時求められていた優秀なロシア専門家を輩出したという実績としてとらえた方が自然であろう。

話はそれるが著者はライスの元クラスメイトと同じ授業を取ったことがある。この中年女性は「(ライス 国務長官は)ピアノがほんとにうまくてね~」と自分の自己紹介で話していた。彼女はそれからも学校に残り続け、卒業しようとしない彼女に学校側も「もうそ ろそろ。。。」といっているそうだ。さすがに今はもういないと思うが。。

「留学機会の最大活用」

当校は教師と生徒の比率が1:18の少数精鋭といった感じのスクールである。これも授業の種類によって10人位の場合もある。 入学する日本人は2004年頃では毎年2、3人であろうか。現在はさらに少ないという。同じクラスに日本人がいることは珍しいといえる。いわゆる日本で知名 度が高い米国のスクールではまずない環境ではないだろうか。こういった環境は英語力はもちろんだが、本気で実力を付けるにはもってこいであろう。

「アメリカの二面性」

同じ州内のAir Force Academy(空軍士官学校)の教授になる予定の博士課程の学生が一緒に学んでいたりするが、そういう学生と議論することもできる。単純に米国軍関係者 と聞くと頭の固そうなイメージだが、彼らと話すと一般の日本人が考えるよりもずっと柔軟でスマートな感じを受ける。ここは保守的な米国とリベラルな米国が 垣間みれる場所でもある。

「国際関係のプロフェッショナル・スクール」

日本でもロースクールやビジネススクールなどのプロフェッショナルスクールが注目されつつあるが、これと同様に国際問題の実務家を養成 するプロフェッショナルスクールが存在する。それらの大学院が加盟する国際問題プロフェッショナルスクール協会(The Association of Professional Schools of International Affairs, APSIA)には米国、アジア、ヨーロッパの29のメンバースクールが参加している。国際機関を目指す日本人留学生の多くが参考にしているようである。まだ大学院を絞れない方は有効かもしれない。

  ウィリアム・アンド・メアリー大学の研究機関が実施している学者を対象にしたThe FP Survey: Ivory Towerの2012結果が発表された。世界の国際関係の修士プログラムの中でデンバー大学ジョセフ・コーベル国際研究大学院が11位に入った。1位はジョージタウン大、2位はジョンズホプキンズ大、3位はハーバード大。デンバー大学ジョセフ・コーベル国際研究大学院はスタンフォード大、イェール大、カリフォルニア大学サンディアゴ校、MIT、オックスフォード大など日本で知名度の高い大学よりも上位に入っており、改めて米国でジョセフ・コーベルスクールのプレゼンスが認められた。なお20位以内に日本の大学はランクインしていない。

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